目次
そもそもツボとは
経絡(けいらく)
ツボ鍼治療に重要な経絡は12正経と呼ばれる12本の経絡です。
大きく分けて陰経と陽経に大きく分けます。
1)陰経いんけい(六臓に属する経絡)6本
肺経、心包経、心経→手の内側を通っている
脾経、肝経、腎経→足の内側を通っている
2)陽経ようけい(六腑に属する経絡)6本
大腸経、三焦経、小腸経→手外側を通っている
膀胱経、胆経、胃経 →足の外側を通っている
3)督脈(とくみゃく)
頭の先から背骨にそって、からだの中心を通る。→陽経を統括する
4)任脈(にんみゃく)
おなか側のからだの中心を通る。→陰経を統括する
経穴(けいけつ)
気や血の通り道にあるひとつひとつの駅だと考える
実際には目に見えず、皮膚に穴が開いている訳ではありません。目に見えない「気」が出入りしているといわれています。経絡に「気」や「血」の通り道があると東洋医学では考えています。
気や血の流れが滞ると経絡の上のツボに、異常が出現されるのです。
人間が感じるツボの異常は、痛み・腫れ・しこり・へこみの変化が出現しやすくなります。気や血の流れが滞ったときに反映されます。
12正経の上のツボは臓腑の不調が反映されることが多いのです。
※ツボの探し方
ある程度ツボの図解をみてその付近を指でさぐりながら、各人の本当のツボを探します。押してみて、痛かったり、ひびく(難しい表現ですが
ツボを押すと手や足の先までなにかつながっているとを感じる)場所、あるいは、腫れやしこり・へこみ、皮膚のかさつきがあらわれているところを注意してさぐる
のです。
鍼を刺す、見た目が痛そう
思ったより痛くない
注射針よりも細くやわらかいのです。
注射針:直径0.4~0.8mmで当然、中が空洞
鍼 :直径0.16から0.2mmもっと細い鍼は0.14mm。中が空洞になっていないので抵抗無く皮膚に刺さる。
鍼灸師はツボに関する専門家なので、危険なところに鍼を刺さないのです。鍼は経絡の上のツボに刺し、血管に刺すことはありません。出血の心配はありません。
鍼を刺した後は?
鍼灸師は鍼を刺す深さを変えます。一般的には6~45mm程度の深さです。45mmとはかなり深くいれることもあるんですね。
もっとも基本的な手技(操作技)は鍼を一定の幅で上下に動かす「堤挿補瀉」(ていそうほしゃ)と左右に回転させる「捻転補瀉」(ねんてんほしゃ)があります。
鍼を刺して、一定の時間刺したままの置鍼というのもあります。
日本の場合、痛みがほとんど無いよう「管針法」が主流です。鍼よりも管の方が短く管と一緒に皮膚に当てます。
そして飛び出している鍼をトントンと入れていくのです。
鍼を刺されたときの感覚
ジーンとしびれるような感覚でしょうか。重く感じる人もいますし、圧迫されてると感じるときもあります。痛みではなく、鍼のひびき(これを鍼灸では得気といいます)
そして、鍼を刺したツボから離れたところで何かを感じられたら、気の流れがコントロールされていると東洋医学は考えます。
実は鍼もいろいろな流派があり、さまざまなのですがそのひびきがなくても問題は無いという流派もあります。
鍼の入り方
選んだツボが適切ならば、鍼はスムーズに入り、鍼先から気のを感じ、次第に重く感じていくのです。しかしこれは鍼灸師でないとわから無いでしょう。
世界保健機構(WHO)が認めているのは361のツボですが、まだまだ未知にツボはあります。予想では1000以上といわれています。未開発の部分があり、天文学者のように新しい星を見つけるくらい沢山あるのでしょう。