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軽く刺したままの鍼
皮内針(ひないしん)
皮内針は4~8mmぐらいの、皮膚に刺してからその上をテープで固定して持続的に刺激を与える方法。皮膚の表皮部分に横向きに1~2mm刺してテープでとめます。
円皮針(えんぴしん)
円皮針は、直径2~3mmの丸い輪に長さ1~1.5mmの短い鍼がついていて、皮膚に垂直に刺しテープで止めます。見た目は画鋲ですが、画鋲を指したことがある人は判りますが、そのような痛さは浅いのでありません。
鍼って刺さない方法もある!
三稜針(さんりょうしん)
先端が三角になっています。皮膚の表面を軽く傷つけ、数滴出血させる「刺絡」(しらく)とういう特殊な方法。瘀血(おけつ、血流が滞って塊のようになった血)による
痛みなどに効果があります。
鍉針(ていしん)
鍉針は先端がとがっていない、つまり刺さない鍼です。刺激に敏感な人や、顔は一般的に刺せない場所なので、鍉針をツボにあて皮膚をやさしくなぞって治療します。
美顔美容効果が高い場所です。
現代医学でも鍼を使う?
現在、日本の鍼灸師は診断や病気の考え方が現代医学的なかたがほとんどです。それは国家試験の内容の80パーセントは現代医学に内容が多いためとみられています。
筋肉のしこりを取り除き、自律神経の調和をはかることなど目的にしています。これは各鍼灸師がその能力の偏りを減らし日本人的な考え方で安心安全な治療を求めて
いるのです。
アスリート用鍼灸もある
近年増えだしたスポーツ鍼灸と呼ばれる方法です。筋肉のしこりや、疲労回復をねらった鍼灸です。スポーツによる打撲、骨折、疲労による関節の変形、疲労骨折などが治療の対象になります。
ただし、内科や婦人科などの一般の病気とは違うため、鍼灸治療院を選ぶときに注意が必要です。
どんな鍼灸師に見てもらえばいいの?
東洋医学的な診察
舌診、脈診、腹診などの専門的な診察をしてくれないところは知識がほとんど無いということで避けたほうがいいです。
インフォームドコンセントをするかどうか
インフォームコンセントとは、医師が患者に対してあらかじめ治療法やその意味、効果、危険性、費用など十分かつわかりやすく説明することです。つまり患者と同意した
上で治療を行うことです。
あまり説明も無く漢方薬や鍼を刺そうとするのは知識が乏しいのです。ご注意ください。
資格(免許)をもっているか
なんとか式マッサージのように無資格で営業を行っているところが増えています。学校の卒業証書や認定書を掲げているところは資格とは違います。医療事故などで治療者
が逮捕されても、賠償保険など入っておらず、患者が泣き寝入りすることもあるのです。
相性はどうか
これも個々人で先生との相性もあるので、リラックスできないとか腕が悪そうだと思うなら、変えたほうが賢明でしょう。